設立の趣旨
近年、パラリンピックや国際的な障害者スポーツ大会での日本選手の活躍などによって、障害者のスポーツは広く国民の間で注目されつつあります。そして、これまで主に障害者のリハビリテーションの手段、健康増進や社会参加意欲を助長する役割を担ってきた「障害者スポーツ」は、競技としての「競技スポーツ」や生活の中で楽しむ「生涯スポーツ」をその役割に加えることにより、ノーマライゼーションの理念に沿った「障害者のスポーツ」へと成長しています。
こうした中、平成13年には、それまで別々の開催であった「全国身体障害者スポーツ大会」と「全国知的障害者スポーツ大会」が「全国障害者スポーツ大会」として統合実施されました。広島市でも、陸上競技大会、水泳競技大会、卓球競技大会など、身体障害者・知的障害者の各スポーツ大会の統合開催と精神障害者のオープン参加など、身体・知的・精神一体の障害者のスポーツ振興へと進みはじめています。
こうした障害者のスポーツの多様化や三障害一体のスポーツ振興を、障害者、障害者の団体・競技団体、関係機関をはじめ、市民、企業の力を結集し、障害者自らが主体となって総合的に推進していくための中核的な組織として、平成17年3月に「広島市障害者スポーツ協会」が設立されました。
そして、障害者のスポーツ振興を通して、我々のまち広島が、障害の有無にかかわらず市民誰もが相互に人格と個性を尊重し支え合う「共生社会」を実現することに寄与しようとするものです。
事業内容
- 障害者のスポーツの普及啓発
- 障害者のスポーツに適した競技の調査研究及び開発
- 障害者のスポーツに関する指導者及びボランティアの養成及び研修
- 障害者の各種スポーツ大会の開催及び選手の派遣
- 障害者の各種スポーツ教室の開催
- 障害者の各種スポーツ団体の育成、指導及び助成
- その他本会の目的を達成するために必要な事業
組織・運営
名称:広島市障害者スポーツ協会
(東区光町2丁目1番5号 広島市心身障害者福祉センター内)
会員:会費を納め次のとおり本会の会員として登録する者
□ 正会員・・・本会の目的に賛同する団体(施設、学校等を含む。)又は個人
□ 賛助会員・・・本会の事業を援助する団体又は個人
役員及び会議
役員 | 会長 | 1名 |
副会長 | 4名 | |
常務理事 | 1名 | |
理事 | 15~20名 | |
監事 | 2名 | |
参与 | 若干名 |
- 理事及び監事は、事務局が選考し理事会の決議によって選任する。
- 会長、副会長及び常務理事は、理事会の決議によって理事の中から選任する。
- 参与は、理事会が推薦した者を会長が委嘱する。
理事会…理事をもって構成し、会務に必要な事項を決定する。
事業
1 協会の独自事業(会費の収入状況によって事業規模等が変わる事業)
- 障害者スポーツに関する情報提供事業・・・広報紙等により、協会事業や県内の障害者スポーツ大会の開催情報など、幅広く障害者スポーツに関する情報提供を行う。
- 協会の組織強化に関する事業・・・広く広報を行い、会員の募集を募る。
- スポーツクラブ等の育成事業・・・特定の競技種目を選定し、育成・強化を図る。
- 選手の強化事業・・・全国大会等に出場する選手やチームに対する強化練習等への助成を行う。
- 障害者スポーツ大会補助事業・・・障害者スポーツ団体等が開催する大会への補助を行う。
2 市からの委託事業
- 広島市障害者スポーツ大会の開催・・・サッカー競技、ボウリング、陸上競技、フライングディスク競技、卓球競技、水泳競技の各大会を実施する。
- 全国障害者スポーツ大会への派遣事業・・・選手団等の派遣を行う。
- 健康づくり事業・・・健康づくりの座学や簡単な体操・運動等の実技指導を実施する。